損害保険とは?!概要を分かり易く解説!

保険知識

こんにちは!おつむです。

今回の記事では、「損害保険」の概要を解説します!

損害保険とは

損害保険は、偶然のリスクによって生じた損害をカバーするための保険です。保険金の支払い方式は、生命保険の「一定額方式」とは異なり、損害額により保険金の支払いが変わる「実損払方式」が中心となっています。

※「保険金」と「保険料」の違い
「保険金」:保険会社から保険の対象者に支払われる金銭
「保険料」:保険契約者が保険会社に支払う金銭

損害保険の種類

損害保険の種類は非常に多いです。
今回は、大きく「個人向け」と「法人向け」に分けて、代表的な損害保険をご紹介します!

個人向け保険

自動車保険

自動車事故の際、搭乗者の死亡・ケガ、第三者への賠償、車の損害等に備える保険です。自動車損害賠償保障法に基づき、原則全ての自動車・原付の保有者に加入義務のある自賠責保険(強制保険)と、それに上乗せで加入する自動車保険(任意保険)があります。

火災保険

火災や天災(台風や洪水等)、建物外部からの物体の衝突、水濡れ、盗難などにより建物や家の財物に生じた損害に備える保険です。

地震保険

地震・噴火・津波が原因で、建物や家財に生じた損害に備える保険です。地震保険は必ず火災保険とセットで契約する必要があります。

傷害保険

突然の事故による入院や通院、障害や死亡などで生じる費用に備えるための保険です。

旅行保険

国内旅行・海外旅行でのケガ、病気(海外旅行保険のみ)や持ち物の破損などの損害に備えるための保険です。

 

法人向け保険

火災保険

火災や天災(台風や洪水等)、建物外部からの物体の衝突、水濡れ、盗難などにより事業財物(工場や事務所、設備や商品など)に生じた損害に備える保険です。

賠償責任保険

事業活動に伴って生じてしまった、法律上の損害賠償責任を補償する保険です。

貨物・運送の保険

運送中・保管中における貨物の様々なリスクによる損害を補償する保険です。一般的に、運送業者や小売業者が加入します。

興行中止保険

悪天候等の不測かつ突発的な事由により、イベントが中止になった場合の損害を補償する保険です。

保険の分類

第一分野(生命保険の固有分野)
定期保険、終身保険、養老保険など人の生存または死亡に関し、一定額の保険金を支払うことを約し、保険料を納める保険
第二分野(損害保険の固有分野)
自動車保険、火災保険、賠償責任保険、海上保険など一定の偶然な事故によって生じることのある損害をてん補することを約し、保険料を納める保険
第三分野
傷害保険、医療保険、がん保険、介護保険など身体の傷害、疾病および介護に関し一定額の保険金を支払うこと、または損害をてん補することを約し、保険料を納める保険

上記の通り、損害保険は第二分野に分類されます
つまり、「偶然のリスクによって生じた損害」をカバーする保険が損害保険です。

偶然のリスクとは、「起こるかもしれないし、起こらないかもしれない危険」のことです。例えば、交通事故は年間50万件近く発生しますが、中には事故を全くしない人もいます。一方、生命保険(=第一分野)の死亡保険で言えば、人は必ずいつか亡くなりますので、死亡リスクは偶然のリスクとはいえません。

損害保険の特徴

損害保険の最大の特徴は、「実際に発生した損害額を補償する(=実損払い)」という点です。

生命保険は、亡くなったり入院したりした場合に払う保険金額が予め決められた契約(=定額払い)です。

しかし、損害保険は「交通事故を起こしたら定額を支払う」ではなく、「交通事故で発生した実損額を支払う」という「実損払方式」が中心となっています。したがって、保険金額を高く設定すれば良いということではありません!

 

損害保険の概要をご理解いただけましたでしょうか。

損害保険を上手く活用し、偶然のリスクに備えましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!