自動車保険って本当に必要??

保険知識

こんにちは!おつむです。

今回の記事では、自動車保険の必要性を解説します!

自賠責保険に加入しているのに、わざわざ任意の自動車保険にも加入する必要があるの?

自動車保険(任意保険)への加入は必要です。なぜならば、自賠責保険(強制保険)のみでは、「いざ」というときの補償が足りないからです。

保険会社で加入する自動車保険は、加入が義務付けられていない「任意保険」です。任意保険は「強制保険」の自賠責保険のみでは補えない部分を上乗せで補償してくれます。

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任意の自動車保険が必要な理由

任意の自動車保険が必要な理由は、
自賠責保険が万能ではない(補償が不足している)から」です。

自動車事故のリスクは、様々な種類が存在し、自賠責保険だけでは到底カバーしきれません。
まずは、自賠責保険について詳しく解説します!

自賠責保険の補償対象は「対人賠償責任」のみ

自動車事故によるリスクは、以下の4つです。

  • 対人賠償責任(他人にケガを負わせたり、他人を死亡させてしまうリスク)
  • 対物賠償責任(他人の物を壊してしまうリスク)
  • 人身傷害(自分がケガを負ったり、死亡してしまうリスク)
  • 車両損害(自分の車に損害が生じるリスク)

自動車事故の4種のリスク

この中で、自賠責保険の補償対象は「対人賠償責任」のみです。
「対人賠償責任」以外のリスクは、自賠責保険では一切補償されません。そのため、その他のリスクは全て自己責任となってしまいます💦

自賠責保険で補償される「対人賠償責任」も不十分💦

自賠責保険は、対人賠償責任(他人にケガを負わせたり、他人を死亡させてしまうリスク)のみを補償すると説明しました。
しかし、その対人賠償責任の補償でさえ、自賠責保険だけでは万全と言えません。自賠責保険で支払われる保険金の上限は法律で定められており、死傷者1名につき以下のようになっています。

自賠責保険の補償限度額

つまり、自賠責保険では、最大4,000万円までしか補償されないということです(ちなみに、4000万を補償するケースは、相手に最も重い後遺障害(1級)を負わせてしまう非常にレアな場合です)。

「最大4,000万円」はかなり大きな金額に見えますが、実際に対人賠償責任が生じる事故では、賠償金が数億円となる例もあります。(つまり、足りない分は自分で補うことになるため、補償が足りない場合は、家計が一瞬で崩壊します💦)
したがって、自賠責保険だけでは補償が十分とは到底いえないのです。

リスク毎で考える!自動車保険の必要性

改めて、自動車事故によるリスクは、以下の4つです。

  • 対人賠償責任(他人にケガを負わせたり、他人を死亡させてしまうリスク)
  • 対物賠償責任(他人の物を壊してしまうリスク)
  • 人身傷害(自分がケガを負ったり、死亡してしまうリスク)
  • 車両損害(自分の車に損害が生じるリスク)

強制加入の自賠責保険ではカバーできない自動車事故のリスクにしっかりと備えるためにも、任意の自動車保険へ加入は必須です!
では、4つの自動車事故リスクに対し、任意の自動車保険はどのように対応しているのか。リスクごとに解説しますね!

対人賠償責任リスク

原則、対人賠償保険の補償金額は「無制限」にしましょう!
事故の内容によっては、被害者が高額な治療費や介護費用、残された家族の生活費用などを必要とした場合、皆さんが支払うべき賠償金は数億円になることもありえます。

したがって、賠償金が数億円にも及ぶ懸念があるリスクに対し、自賠責保険の最大4,000万円補償のみでは足りない為、「無制限」を設定しましょう!

対物賠償責任リスク

原則、対物賠償保険の補償金額は「無制限」にしましょう!
事故の内容によっては、皆様が支払うべき賠償金は数億円になることもありえます。例えば、パチンコ店やレストランなどの商業施設に突っ込んでしまったり、トラックと衝突し、トラック及び積み荷の高級品に損害を与えたりした場合が考えられます。

対物賠償責任は、自賠責保険では一切補償されません。
したがって、賠償金が数億円にも及ぶ懸念がある対物賠償責任リスクに対しても、「無制限」を設定しておきましょう!

人身傷害リスク

自動車事故によって、自分や家族、友達等がケガをしたり、亡くなってしまうリスクにもしっかりと備えましょう。無制限がオススメです!

人身傷害保険では、死亡や後遺障害、ケガに伴って生じる「治療費」「介護費用」「休業損害」「逸失利益(=生きていれば得られたはずの利益)」「精神的損害(=遺族に支払われる)」「葬儀代」など、実際に生じる損害額を補償します。(治療費のみ補償と勘違いされがちなので、ご注意を!)
実際に生じる金額は、年齢や家族の有無によって変化しますが、人身傷害リスクは、自賠責保険では一切補償されません。任意保険でしっかりと備えましょう!

少し余談ですが、
①「他車・車外特約」
人身傷害保険は、運転者のみならず、同乗者、同居の親族、別居の未婚の子も補償対象に含まれています。また、「他車・車外特約(保険会社によって名称異なる)」を付けると、保険契約している車以外の車に乗車中の事故、及び、車外(歩行中や自転車搭乗中)で交通事故に遭ってしまったときも、人身傷害保険が使えます!
②「人身傷害保険」と「搭乗者傷害保険」
人身傷害保険」は実損払い(=実際の損害額を支払い)、「搭乗者傷害保険」は定額払い(=予め決まった保険金を支払い)なので、人身傷害保険の方がオススメです!

車両損害リスク

交通事故や台風、盗難等で自分の車に損害が生じてしまったときに備え、車両保険に加入しましょう。自賠責保険では、自分の車の損害は一切補償されません。

しかし、車両保険の保険料は、契約する車の種類や年式に応じて大きく異なるため、車によっては車両保険に加入するメリットが少ない場合もあります。
また、そもそもお金に余裕のある人(例えば、車をローン無しで直ぐに買い替えられる人)には車両保険は不要かもしれません。
車両保険は、契約条件によって補償内容が異なりますので、また別の機会に詳しく説明しますね!

以上、自動車保険の解説でした!
「強制保険の自賠責保険」と「任意保険の自動車保険」の違いはご理解いただけましたでしょうか。
自賠責保険のみでは補償が足りないので、任意の自動車保険にもしっかりと加入して、自動車のあらゆるリスクに備えましょう!

最後までご覧いただき、ありがとうございました!