こんにちは!おつむです。
今回の記事では、自転車保険を解説します!
最近よく「自転車保険」と聞くけど、どういった保険なのかイメージが湧かないなぁ。
「自転車保険」とは、「他の人や物を傷つけてしまうリスク」と「自分がケガをするリスク」に備える保険です。
自転車は安全に使えば、危険な乗り物ではありません。
しかし、自転車の平均時速は20~30キロ、スポーツバイクでは40キロを超えることもあります…💦
そんな自転車で他の人や物にぶつかってしまったら、、自分がケガをしてしまったら、、場合によっては、実際に大事故に至ってしまうケースもあります💦
そんな自転車のリスクに備える保険が、自転車保険です。
現在、自転車保険は多くの都道府県で加入が義務付けられている、重要な保険です。
自転車のリスクとは一体?!
自転車のリスクとは、
「他の人や物を傷つけてしまうリスク」
「自分がケガをするリスク」の2つです!
では、それぞれのリスクを具体的に解説します!
他の人や物を傷つけてしまうリスク
これは、自転車を走行中、他の人や物に衝突してしまい、損害を与えてしまうリスクのことであり、自転車の最も危険なリスクです。
全国的に自転車保険が義務化されたきっかけは、まさにこのリスクによる高額な賠償支払いを命じる判決が全国で相次いだためでした。
<2013年 神戸地裁判決>
判決:賠償金9500万円の支払い
事故内容:「2008年、小学5年生の子どもが自転車で走行中、女性と衝突。女性はこの衝突により、頭蓋骨骨折、意識不明の重体となった。」
この事故で、神戸地裁は、子どもの保護者に対し、約9,500万円の賠償金の支払いを命じる判決が下しました。
自転車の事故は身近に起こり得ます。そして、誰もが「加害者」にも「被害者」にも、そしてそのご家族にもなり得るのです。
自転車事故による高額な賠償事例は兵庫県以外の他の地域でも多発しているため、全国各地で自転車保険の加入義務化の動きが盛んになってきております。
自分が運転する自転車で他人や他人の物に損害を与えてしまった場合、法律上の損害賠償責任を負ってしまいます。
神戸地裁判決の例のように、相手に大ケガや後遺障害を負わせてしまった場合、もしくは死亡させてしまった場合、賠償金の支払いは高額になります。つまり、自動車事故の対人・対物賠償責任と同じ考え方です。
通常、一般の方が、これ程高額な賠償金を支払うのは不可能なはずです。
したがって、このリスクにしっかりと備えておくためにも、自転車保険に加入する必要があるということですね!
自分がケガをするリスク
自転車で事故を起こした場合、自分がケガを負うリスクもあります。
ケガの具合によっては、入院や通院、手術が必要になることもあるでしょう。最悪の場合、死に至ってしまうリスクも0ではありません…。
自転車保険の補償内容を解説! 「個人賠償責任保険」&「傷害保険」
自転車の代表的なリスクは、「他の人や物を傷つけてしまうリスク」と「自分がケガをするリスク」でしたね。
それぞれのリスクに備える保険は、以下の通りです!
・「他の人や物を傷つけてしまうリスク」→個人賠償責任保険
・「自分がケガをするリスク」→傷害保険
二つの保険を見て、「ん?これが自転車保険なのか?」と感じた方もいらっしゃるかと思います。
その疑問はごもっともです。なぜなら、自転車保険の補償範囲は自転車の使用による損害に限らないからです!
「自転車保険」という名称のため、自転車事故のみの補償と勘違いされてしまいがちですが、実は自転車事故を含め、様々な損害を補償できる保険となっております!
では次に、個人賠償責任保険と傷害保険を詳しく解説します!
個人賠償責任保険とは?!
個人賠償責任保険は、日常生活の中で、意図せずに他人を傷つけてしまったり、他人の物を壊してしまったりして、法律上の損害賠償責任を負う場合に、補償される保険です。
上記の神戸地裁の例のように、他人や他人の物に損害を与えてしまい、損害賠償責任を負ってしまうと、賠償金が1億円近くに達するケースもございます💦
個人賠償責任保険で補償対象となる事故例は、自転車事故の他にも以下のような事例があります。
上記以外にも、日常生活で起こりうる様々な事故が補償対象です。
保険会社によって異なりますが、個人賠償責任保険の保険金額は「1億円~無制限」で設定することが多いです。
1億円でも無制限でも、保険料はそこまで変わりませんので、個人的には無制限がオススメです!
なお、個人賠償責任保険は、自動車事故や火災保険のオプション(=特約)でセットしていることも多いです!
1つだけ入っていれば十分ですので、重複して加入しないよう注意しましょう!(例えば、火災保険に個人賠償責任保険も付けていた場合、自転車事故を火災保険(の特約)で補償できるということです!)
傷害保険とは?!
傷害保険は、自分が自転車などでケガや後遺障害を負ってしまったり、亡くなってしまったときの保険です。
傷害保険は、補償の範囲を選ぶことができ、「限定無し(=日常生活のあらゆるケガを補償)」や「交通事故のみ(自転車事故等)」から選択します。
一般的に、自転車保険の傷害保険は「交通事故のみ」ですが、個人的には、「限定無し」がオススメです!自転車に乗っているとき、自転車にぶつかられる、以外にもケガのリスクはありますからね!
傷害保険は、入院保険金、入院一時金、通院保険金、死亡保険金、後遺障害保険金の5つが補償されます!
詳細は以下の表をご参照ください!
【まとめ】自転車保険
「自転車保険」という商品は存在せず、
「自転車保険=個人賠償責任保険+傷害保険」
であることを解説しました!
いかがでしたでしょうか?
自転車保険は加入が義務化されている都道府県も多いですので、しっかりと備えておきましょう!(勿論、義務化されていなくても、加入しておいた方が絶対に良いです!)
また、個人賠償責任保険の重複には気を付けましょう!
これを機に、ご自身の自動車保険や火災保険の内容を改めて把握してみてくださいね!
皆様の自転車ライフが安心して充実したものになりますように。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!